大学院中退を決断しました

初めまして。pawpooと申します。

面白そうな話題ができたので初めてのブログに挑戦してみました。

 

私は現在某大学院に在籍しているのですが研究がまともにできず修論を完成させることが難しいだろうと思い中退することにしました。

まだ申請をしておらずとりあえず両親と指導教員の方に意思だけを伝えた状態です。

就職先は決まっているのですがまだ中退することを伝えていないのでどうなるか分かりません(おそらく内定取り消しでしょうが)。

ブログなんか書かず早く内定先に連絡しろとも思いますが先程までの両親や先生との話し合いで疲れ果ててしまったので明日の朝にでも連絡したいと思います……。

 

今回ブログを書こうと思ったのは、修論が完成させられないかも、中退したらどうなるの」といった不安を抱えている人の助けになればいいなと思ったからです。

私自身これからどうなるのかわかりませんが、私の軌跡が誰かの不安を少しでも和らげることができたら嬉しいです。

 

 早速ですが私の中退に至るまでの過去をお話ししたいと思います。

~~大学入学前~~

私は大学に入るまでこれといった問題もなく充実した生活を送っていました。

成績も良くスポーツもできたし友達もたくさんいました。

私は勉強が好きだったのでそのまま地元で一番偏差値の高い大学を受験し無事入学を果たしました。

今思えば「大学で○○したい!」ではなく「偏差値が自分と近いから」といった動機で大学を選んだ時点で間違いだったのでは、とか考えてしまいますね。

 

~~大学入学後~~

大学に入ってからは勉強に対するモチベーションが全く湧きませんでした。

当時は「なんでやる気が出ないんだろう、なんてダメなやつなんだ……」と自分を責めて落ち込んでいましたが、これも今思えば私は高校までの「答えのある問題を解くこと」が好きだったわけで大学のような「答えや新しいものを考えること」は性に合わなかったんでしょうね。

所属しているサークルや団体に同じ学科の人がおらず親しい友人ができなかったこともモチベーション低下に影響していたのかもしれません。

 

 そんな状態で単位が取れるわけもなく再履修、再々履修と繰り返し4年に研究室に配属された後も授業を受け卒論発表直前にも授業(二年生で学ぶ数学)を受けていました。

そんな勉強イヤイヤマンの私でしたが就活はそれ以上にやりたくないと思い大学院の試験を受けることにしました。

 大学の成績は余りに悪いもので「就活に影響を与えるのでは……?」と不安になり「大学院で無難以上の成績を取って帳消しにしよう!」とか考えていました。

それに加えて「皆大学院行くし」「大学院って就活に有利らしいし」といった考えもあり周囲の意見に流されて大学院に行くことにしました。

卒論はそれなりに頑張って完成させて、授業の単位も危なかったですが先生に追加の課題を提出することでなんとか卒業できました。

こう振り返ってみるとギリギリの人生歩んでますね。

 

~~大学院入学~~

大学院に入って「これまでの俺とは違うぞ!授業だってちゃんと出るし研究も頑張るぞ!」と意気込んで確かに最初のほうは頑張れていました。

しかし持病のアトピーがかつてないほどひどくなり夜も眠れなくない状態が3週間ほど続いたこと、インターンの申し込みに追われたこと、研究室合宿の準備を一人でしなければならないこと(同学年がいなかったため)といったイベントが重なり私のキャパを超えてしまいました。

そのまま授業や研究室に参加できない日が増えそのことに罪悪感を感じまたストレスが増え参加できない日が増える、といった悪循環が出来上がってしまいました。

悪循環から抜け出せた時もありましたがそれはその一瞬だけですぐまた悪循環に戻ってしまいました。

 

先生も何とかしようと色々としてくれましたが最終的には留年、そして半年間の休学をすることにしました。

休学を決める直前はかなり両親と揉め家庭内の空気は最悪でした。

特に先生に連絡を取れない状態が気に障ったようで、よく「人様に迷惑をかけるな」「甘えるな」「なんでそんなこともできないのか」等の説教を父からされていました。

当時の私は憔悴しきっていて「やらなきゃいけないのはわかっているけどできない」状態だったのですが、父から見たら「甘えても何とかなると思っている。できないじゃなくてやらないだけ。」だったんでしょうね。

実際先生に全く連絡が取れなかった私でしたが父からの鬱陶しいほどの叱咤激励により連絡を取ることができました

 

~~休学~~

休学し始めの頃は実家で静養していました。

二か月ほど経ち自然と行動したいと思うようになり短期アルバイトやインターンの申し込みをするようになりました。

メンタル面もしっかり回復し「今度こそ!」と思いながら復学しました。

 

~~復学後~~

それまでの指導教員の方が別の施設に移るとのことで新しい指導教員の方と新しいテーマの研究を始めました。

しかしその先生とはなかなかうまくいきませんでした。

温和な方で丁寧に教えようとしてくれる良い先生でしたが放任主義の方でした。

最初のうちは色々指示していただいたことについて質問したりといったことができたのですが、

指示の内容が覆ることがしばし起こり気弱な私はそれを指摘できずそのせいもあってかだんだんと質問もできなくなっていきました。

質問ができなくなり研究が行き詰まり罪悪感で身動きが取れなくなる、休学前に起きたことと同じことがまた起きてしまいました。

そのタイミングで就活が本格的になったことで「研究をしなくてもいい」という免罪符を手に入れてしまったことでサボりは加速していきました。

 

あとは休学前と同じ流れで中間発表や学会発表の直前は先生からケツを叩かれ何とか頑張ることができましたがそうじゃない時は反動が来たかのように研究室に行けなくなりました

そのまま特に進捗もないまま年末になり諦めモードでしたがそこで大学時代の友達と久しぶりに飲みに行ったことがきっかけで先生に直接頭を下げ研究に取り組めるようになりました。

大学時代の友達とは「大学時代こんなことやったよな」という旨の会話をしただけなのですがそんなやりとりで私が「先生に怒られないように、迷惑をかけないためだけに研究をしている」ことに気づき、それが意外と衝撃で「俺は俺のために研究するんだ!」と奮起することができそこからすぐに先生に連絡を取ることができました。

そこから叱咤激励されながら寝る時間も削って頑張っていたのですが先生から遠回しな「もう間に合わない、諦めたほうがいい」という旨の連絡をいただきました。

後になって父は「それも激励の一種だったんじゃ?」と言っていましたが私にはどうしてもそう思えずその言葉で心がポッキリ折れてしまいました。

事実提出期限を遅らせてでも修論を書ききり卒業していった事例があるらしいのですが、その言葉で折れるほど私の心が弱いのがいけなかったのでしょうか……。

でも先生からそう言ってもらえてとてもホッとしたのを覚えています。

約三年間抱えてきたストレスが消えたのですからそれはもうとても気持ちよかったです。

 

しかしその時また先生と連絡が取れない状態に陥ってしまいました。

「中退したいけどこれはただ逃げているだけでは。中退後はどうやって生きていくのか。親になんて報告すれば。」

そんな悩みから踏ん切りがつかず「中退します!」とも「頑張って修論書きます!」とも言うことはできませんでした。

しかし昨晩先生から父へ連絡が行き急遽家族裁判が行われるようになりました。

そこでこれまでのことやこれからのことを話し合いその翌日、つまりは今日ですが、父からのしつこい叱咤激励もあり先生に中退する旨を伝えることができました。

 

~~これまでを振り返って~~

こんな感じで正式な手続きはまだですが私は中退することになりました。

なんで研究ができなかったのかなぁと考えるときっと私は「正しい方法で正しい方向に研究を進めなければならない」とか「正しい答えを出さなければ」という「正しさ」に縛られていたのだと思います。

「正しくない私は周りに許されないかもしれない」という一種の強迫観念もあったのかもしれません。

 

そういう思想に囚われてしまったのはきっと小さいころの「好きなことをしたら怒られるけど勉強をすれば怒られるどころか褒められる」という経験があったからだと思ってます。

要は「自分のしたいことではなく他人の意見や世間一般でいう正しいことをすれば間違いない」という考えです。

だから自分の中に引っ掛かりがありながらも盲目的に先生や「正しさ」を信じていたけど時を重ねるにつれ引っ掛かりも無視できない大きさになり壊れてしまったのかもしれません。

まぁ私は過去何度も研究できなかった理由を考えそのたびに「いややっぱりこうじゃないか?」と考えを変えているので今回のも後々変わるかもしれませんが。

とりあえず現段階で言えることは「頭ではわかってるけどできない」状態の時は引っ張りまわしてくれそうな誰かに相談することをお勧めします。

私の場合幸いなことに父がそういう存在でした(相談ではなく隠してたことがバレたという経緯でしたが)。

振り回されている最中は「鬱陶しい、無理って言ってるじゃん」としか思いませんでしたが最終的にはできないと思ってたことができるようになってしまいます。 

分かっていたつもりでしたが親の存在って偉大だということを痛感させられました。 

 

 そんなこんなで大変な大学・大学院生活を送ってきたわけですが今日やっとひと段落。

しかし次なる問題「就職」が待ち構えています。

でもこれまでの経験があるからか研究の時と違い「これからどんな生活を送ろうかな」と不思議と前向きな気持ちです。

これから投稿していくブログを通して、中退について悩んでいる人は決断のための資料として、そうでない人は落ちぶれたやつがどうなるかの物語として楽しんでいただけたらと思います。

 

それでは。